心臓・血管の病気に関する基礎知識

図 ■循環器とは
 心臓から送り出された血液は、全身の細胞に栄養と酸素を与え、二酸化炭素などを受け取って心臓へと戻ってきます。血液を循環させるポンプの役割をしている心臓や、血液の通り道である血管などを循環器といいます。心臓は筋肉でできており、規則正しく縮むことで血液を全身に送り出しています。心臓から血液を送り出す血管を動脈、心臓へと戻ってくる血液の血管を静脈と呼びます。動脈は枝分かれして毛細血管となり、全身の細胞に血液を送っています。

 心拍数やリズムが乱れた状態です。脈が速い場合を頻脈、遅い場合を徐脈といいます。脈が抜けたり不規則になる場合もあります。運動や興奮状態、発熱などによる一時的な不整脈は心配ありませんが、意識消失や突然心停止を起こすような重症な不整脈の場合は、治療の必要があります。
 高血圧・脂質異常症・喫煙・肥満・糖尿病、さらには加齢などによって、動脈が弾性力・柔軟性を失う状態です。血管が狭くなることで、虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)・脳梗塞・腎血管性高血圧などを引き起こします。また、血管がもろくなることで、動脈瘤や脳出血などの原因にもなります。


 冠動脈が狭くなり、心臓の組織に必要な血液量を送れなくなる病気です。胸が締め付けられるような痛みを感じます。原因は動脈硬化が一番多く、運動や力みなどで発作が起きるもの、睡眠中や安静時に発作が起きるものなどがあります。多くは一時的な発作で治まりますが、心筋梗塞へ移行すると危険です。
 動脈硬化などによって冠動脈が詰まり、血液がほとんど流れなくなって心筋が壊死してしまう病気で、死亡の危険があります。激しい胸痛が持続し、冷や汗や気分不快・嘔気、呼吸困難などの症状を伴います。高血圧、脂質異常症、喫煙、肥満、糖尿病、高尿酸血症などが危険因子となります。


 心臓が血液を送り出すとき、血管にかかる圧力が血圧です。高血圧とは、収縮期血圧(上)が140mmHg以上、または拡張期血圧(下)が90mmHg以上の場合をいいます。高血圧症の自覚症状はあまりありませんが、脳出血・脳梗塞・心不全・心筋梗塞・腎不全などの危険があります。