病気の予防の重要性

 食事の偏り・運動不足・睡眠不足など生活習慣の乱れは、脳卒中・心臓病・糖尿病・がんなどの生活習慣病を引き起こします。また、ウイルスや細菌などの病原体が体の中に入ることにより、健康であっても感染することがあります。健康な生活を送るためには、発病しないように予防することが重要です。

感染症の予防に関する基礎知識

 ウイルスが体内に入ることで感染します。主に感染者のせき・くしゃみなどでうつるため、感染者の近くに寄らない、マスクを使用するなどの注意が必要です。また、外出した時などは、手洗いとうがいによって、ウイルスを除去します。
 性感染症には、淋菌感染症・性器クラミジア感染症・性器ヘルペスウイルス感染症・尖圭コンジローマ・梅毒などがあり、性行為を通して感染します。感染を予防するためには、性的接触を避ける、コンドームを正しく使うことが有効です。


 HIVウイルスによって感染します。感染を予防するには、感染者の血液・精液・膣分泌液に直接触れないように、性的接触を避ける、コンドームを正しく使うことが有効です。握手やせき・くしゃみ、プールや便座などではうつりません。


生活習慣病の予防に関する基礎知識

 生活習慣病を予防するには、よい生活習慣を身につけ、健康な生活を送ることが重要です。生活習慣病は、初期には自覚症状がほとんどなく、徐々に進行するため、健康診断を定期的に受けることも有効です。早期発見・早期治療・生活習慣の改善ができれば、生活習慣病の多くは進行を止められる可能性が高くなります。健康増進・発病予防を「一次予防」、早期発見・早期治療を「二次予防」といいます。

 健康な生活を送るためには、食事・運動・休養や睡眠の調和がとれた生活を送ることが必要です。規則正しい食事、バランスのとれた栄養、タバコを吸わないこと、お酒を飲み過ぎないこと、定期的な運動、適正な体重、十分な睡眠などを習慣づけましょう。
 動脈硬化が原因で心臓の筋肉や脳に血液が流れにくくなり、心臓病(狭心症・心筋梗塞)や脳卒中(脳梗塞・脳出血)が起こります。予防するには、塩分のとり過ぎ・運動不足などに注意し、喫煙・ストレスを避ける生活を送ることが必要です。


 糖尿病は、血液中のブドウ糖が使われず、血糖値(血液中の糖濃度)が異常に高くなる病気です。予防は、5大栄養素のバランス(タンパク質・脂肪・糖質・ミネラル・ビタミン)・糖質と脂質・食品個々のカロリーより総カロリーに注意することです。また、適度に運動し適正な体重を保つ(肥満の解消)ことも必要です。なお糖尿病は、生活習慣と関係なく発症することもあります。
 日本で死因の第1位を占めているのが、がんです。がんは、正常な細胞が異常な細胞に変化して増え続け、臓器の機能が働かなくなって、最終的には死に至る可能性のある病気です。予防は、たばこを吸わない、他人のたばこの煙を避ける、偏らずバランスよく食事をとる、塩分・野菜不足・熱い飲食物・お酒の飲み過ぎに注意する、日常生活を活動的に過ごすことなどです。