腎臓・泌尿器の病気に関する基礎知識

 腎臓の機能低下をきたして尿量が減少し、体内に老廃物が蓄積される病気です。体液が過剰になり、高血圧・うっ血性心不全・肺水腫・むくみがみられます。原因に、脱水・熱傷・大量出血・心不全・肝硬変によるもの、急性尿細管壊死によるもの、尿管閉塞・前立腺肥大による尿道閉塞などがあります。
 時間をかけて腎臓の機能が徐々に低下する病気で、進行すると腎不全となって体液の維持ができなくなります。蛋白尿や血尿、高血圧・夜間の多尿・貧血・むくみなどが現れ、尿毒症症状として倦怠感・肺水腫・うっ血性心不全などがみられます。原因は、糖尿病性腎症、慢性糸球体腎炎、腎硬化症などです。


 腎臓・腎盂・腎杯が大腸菌などの細菌に感染して起きる病気で、悪寒・高熱・腰痛がみられます。尿道口・膀胱・尿管・腎盂へと感染することが多いため、膀胱炎から併発した場合には、排尿痛・頻尿・残尿感などの症状も示します。尿道が短くて細菌に感染しやすい女性に多い病気です。
 腎臓から尿道に至る尿路管に、尿の成分が結晶化した石ができた状態です。突然、脇腹や腰などが痛み、排尿時の痛みや血尿が伴うこともあります。原因は、動物性蛋白質・脂肪・過度のコーヒー、紅茶、ほうれん草などの摂取・ストレスなどです。水腎症の併発や腎後性腎不全の原因になることもあります。




生殖器の病気に関する基礎知識

 女性の閉経前後10年位の時期(更年期)に起こるさまざまな症状をいいます。卵巣の老化が原因となってホルモンの分泌が減少し、自律神経失調症を引き起こします。頭痛・めまい・動悸・高血圧・食欲不振・肩こり・腰痛・関節痛・しびれ・不正出血などが生じますが、症状には個人差があります。
 子宮の筋層に発生する良性腫瘍です。婦人科の病気の中で最も多く、過多月経・不正性器出血・貧血・月経困難症・腹部のはりなどの症状がみられます。また、筋腫が子宮や卵管を圧迫することにより、不妊症の原因になることもあります。多発することも多いですが、悪性化することはほとんどありません。


 子宮頸がんは、子宮頸部に発生する悪性腫瘍です。ヒトパピローマウイルスの感染が原因とされ、婦人科領域では最も多いがんで、性交後の出血などがみられます。子宮体がんは、子宮内膜に発生する悪性腫瘍です。40〜60歳代で、閉経年齢が遅い、出産歴がない、肥満などの方に多いとされています。閉経後に出血が少量ずつ長く続きます。
 前立腺肥大症は、前立腺が大きくなり、尿の通り道を圧迫するために排尿回数が増えたり尿が出にくくなったりする病気です。男性ホルモンの関与が原因で、50歳以上の男性にみられます。前立腺がんは、前立腺に発生する悪性腫瘍で、60歳以上に多くみられます。進行すると血尿や排尿障害がみられ、骨に転移すると骨痛をきたします。


 乳房の乳管・乳腺組織に発生する悪性腫瘍です。乳房の硬いしこり・乳頭や乳輪のただれ・乳汁分泌、血性乳汁などがみられ、進行すると乳房の皮膚が赤くはれてきます。40〜50歳代の閉経期前後の女性に多く、未産・高齢初産・早い初潮・遅い閉経・閉経後の肥満、遺伝的素因などが原因となる可能性があります。